2026年、Rockonのツアーが羽田からスタートしました。
11月発売予定の男闘呼組セルフカバー作品を引っ提げてのツアー。
CDに収められる男闘呼組の楽曲ラインナップも公表され、「さて、ライブでは何が演奏されるのだろう?」と期待を膨らませながら参加した人も、とても多かったのではないでしょうか。
会場には、2022〜2023年の男闘呼組再始動からラストライブまでに販売されたTシャツを着ている人の姿も多く見られました。
それもまた、久しぶりに男闘呼組の曲を聴けることへの期待の表れだったように思います。
1曲目はRockonの新曲「The warriors」。
そこから男闘呼組の「Burn it」、そして「CROSS TO YOU」へ。
ライブの幕開けにふさわしい勢いのある楽曲が続き、会場の熱量も一気に高まっていきました。
これまでもアルバム「2023」に収録されたセルフカバー曲を中心に、Rockonのライブで男闘呼組の楽曲が演奏されることはありました。
けれど今回は、久しぶりに聴くことのできた曲も多く、2022〜2023年の再始動時に感じたものとはまた違う感情がありました。
私が感じたのは、
原曲に忠実でありながら、そこに「今」の彼らが重なった、新しい男闘呼組との再会。
そんな感覚でした。
35年以上も前にレコーディングされた原曲と、現在の彼らの演奏をこれほど純粋に比較できる機会は、実はそう多くありません。
年月を重ねた声。
音。
演奏。
そして4人の佇まい。
変わったものと、変わらないもの。
その両方から、彼らの「現在地」がはっきりと感じられるライブでした。(DAY BREAKで実際の演奏前に、原曲CDに合わせて演奏をしている姿
解散後の約3年間、実力派シンガーとのコラボレーションをはじめ、Rockonは常に新しい景色を見せ続けてくれました。
もちろん新しい刺激は楽しい。
それでもファンというものは、ときどき古き良き時代を懐かしみたくなるものです。
私自身も年齢を重ね、新しいものに出会う喜びと同じくらい、過去の記憶を辿りながら郷愁に浸りたくなることが増えました。
大胆にアレンジされた楽曲も新鮮で魅力的ですが、
「やっぱり、あのイントロが聴きたい」
「やっぱり、この曲はあの形で聴きたい」
そんな気持ちもありますよね。
原曲の姿を大切にした演奏を期待していたファンにとって、今回のツアーはとても貴重なものになるのではないでしょうか。
正直なところ、私は2年後には男闘呼組40周年の何らかのツアーがあるものと、勝手に信じて疑っていませんでした。
だから、このタイミングで男闘呼組の楽曲を中心としたツアーが行われることは、まったく予想していませんでした。
「いつか」ではなく、「今」聴けることを喜んでおきたい。そう思うようになりました。なぜなら、私たちの存在は不確実なものだから。
2022〜2023年のライブでは、健一さんが平和への願いを語っていました。
あれから時間が経っても、ウクライナとロシアの戦争はいまだ終わりが見えません。
異常気象や地震なども含め、私たちは日々、明日が今日と同じようにやってくるとは限らない時代を生きています。
そんな毎日の中で、同じグループ・音楽が好きだという理由で同じ場所に集まり、日常から少し離れて、みんなで最高の時間を共有する。
ライブという空間は、考えてみればとても幸福な場所です。健一さんが再始動ライブで言っていたとおりです。
だからこそ、この日の会場で飛んでいたという一部の言葉については、少しだけ書いておきたいと思います。
本人に悪意はなかったのかもしれません。
ただ、笑いにしたかっただけなのかもしれません。
けれど、あえて口にしなくてもいい言葉を大きな声で投げかけたとき、それを本人がどう感じるかだけではなく、周囲にいる人たちがどう感じるのかまで、ほんの少し想像してほしかったです。
ステージに立っている人も、私たちと同じように感情を持つ一人の人間です。
特に容姿についての言葉は、冗談のつもりであっても、人を傷つけることがあります。
同じ言葉を、自分の家族や大切な人にも言えるだろうか。
そう考えるだけでも、口にする言葉は少し変わるのではないでしょうか。
生きていれば、人と人との間にはさまざまな利害や感情のぶつかり合いがあります。
時には不用意な言葉が口をついてしまうこともあるでしょう。
私自身だって、いつも完璧に振る舞えているわけではありません。
それでも、せっかく同じ人たちを好きになり、同じ音楽を聴くために集まっているのだから。
大人としてのほんの少しの想像力と分別を持って、みんなで気持ちよく応援できたらいいなと思います。
2026年の今も、4人が一人も欠けることなくステージに立っている。
そして私たちも元気に会場へ足を運び、2時間以上立ちっぱなしで、時には「酸素薄くない?」と思うほどの熱気の中(笑)、ライブを楽しむことができている。
それだけでも、考えてみれば奇跡のようなことです。
決して、当たり前に迎えられた時間ではないはずです。
男闘呼組がデビューした1988年を起点に考えれば、時代は大きく流れ、日本もずいぶん姿を変えました。
世の中は驚くほど便利になりました。
その一方で格差は広がり、日本の世界的な経済力も低下し、日々の暮らしの中で「豊かさ」を実感しにくくなったと感じる人も少なくないでしょう。
だからなのかもしれませんが、時々、もう二度と戻ることのできない「過去」に想いを馳せたくなるのです。
あの頃の音楽を聴くと、一瞬でその時代に戻ることができます。
当時の景色。
友達。
恋愛。
仕事。
悩んでいたこと。
笑っていたこと。
音楽は、記憶と一緒に残っている。
物質的な豊かさが少しずつ失われていったとしても、心の豊かさまでは失いたくない。
そう思っています。
音楽をはじめとする芸術は、「生産性」という物差しだけで考えれば、なくても生活そのものは成り立つものなのかもしれません。
でも私は、生きていくために絶対に必要な栄養素だと思っています。
便利ではなかった時代にあった、ある種の精神的な自由。
便利になった現代で、それをもう一度取り戻すことはできるのだろうか。
35年以上前の曲を、2026年の彼らが演奏する姿を見ながら、そんなことまで考えてしまった夜でした。
今回のツアーは、主に9月と12月に集中しています。
始まったばかりです。
メンバーも、スタッフも、そして参加する私たちも、最後まで元気に楽しく過ごせますように。
羽田では披露されなかった男闘呼組の楽曲も、まだまだたくさんあります。
この先どんな曲が登場するのか。
そしてツアーを重ねながら、セットリストや演奏がどんなふうに変化していくのか。
それも楽しみに、これからの公演を見届けたいと思います。
改めてセトリを確認してみると、アップテンポな曲をMC少な目でやりきっていることが分かります。体力を削られますよね。ステージで、Rockin’ my soulの歌詞にあるように「魂かけて燃や」してくれていると感じました。※やっぱり夏はロッキン!
最初と最後はRockonの新曲で締める構成。男闘呼組14曲、Rockon 7曲でした
セットリスト
- The warriors
- Burn it
- CROSS TO YOU
- Foxy Lady
- 翼なき疾走
- ROLLIN IN THE DARK
- ルート・17
- TEARS
- 赤ちょうちんでくらせ
- Midnight Train
- ロックよ、静かに流れよ
- Rolling Thunder Baby
- I♡R&R
- ポイントちょーだい
- TIME ZONE
- DAY BREAK
- Stand Out
- 秋
- Rockin’ my soul
- ザ・ファイター
- Love Survivor
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