グッズにまつわるお話

私たちは、いろんな目的でグッズを購入していると思います。

ライブの記念に・・・
メンバーとお揃いの物が欲しい
これはかわいい!と一目惚れで買ってしまう
実用的なものを好んで選ぶ

新商品が発表になる時は、いつもワクワクしますし、何を買おうかなと考えている時間も楽しいものです。
私は、うーんちょっとこれは高いかもと思っても、自分で納得できる商品と値段のバランスであれば購入することもあります。

でも予算は有限。
グッズも欲しいけど、その予算で1回でも多くライブに行きたい!
そんな葛藤を抱えている方も多いのではと思います。

よく言われることですが、
ライブそのものでは意外と利益がでない、グッズ販売が一番の収入源という言葉

ぼんやりとイメージできていたつもりでしたが、ネットで調べ物をしていた時に見つけた
「サカナクション」の山口さんが以前ラジオで話された
「SCHOOL OF ROCK」の内容の書き起こし記事(2017.1.26)

音楽活動(主にライブ活動)に対するグッズ販売の重要性がとてもよく分かりました
少し前の放送内容ですが、ぜひ一読頂ければと思います

ツアーグッズとミュージシャンの関係 (一部抜粋引用)

「ツアーグッズの売り上げっていうのはミュージシャンにとって大きな収入源……ツアーの収入源になっているわけです。音源を売るというよりも、ツアーの収入源というのが大きくなっているのはどのミュージシャンも多分一緒だと思う。どういうことかというと、東京でツアーするときは動員もあるし、人がたくさん来るからグッズの売り上げもあって、機材の搬入もないんです。スタッフはみんな東京にいらっしゃるから、ホテル代とか移動費もかからないのね。だから、コストを抑えてライブができるんです。且つ、人が集まるから大きい収入があるんだけど、問題は地方なんですね。例えば、東京よりも動員が少なくなる地方……東京を拠点にして地方を回る僕らみたいなミュージシャンが福岡でやるってなると、明らかに東京より動員が減るんですよ。東京より動員が減るにも関わらず、コストは増えるのね。機材をトランスポーターに頼んで運ばなきゃいけない。トラックを何台も呼んで。且つ、スタッフもみんな東京から福岡まで移動しなきゃいけない。メンバーもそうですね。ライブハウスとかホールだと、スピーカーまで持っていかないといけないんですよ。だからコストはさらに上がるのね。だけど動員が少ないから収入が少ないので、やるだけで赤字になるのよ。これは大問題なのよ。」

「そういうときに頼りになるのがグッズ収入なんですね。グッズ収入でトントン(プラスマイナスゼロ)まで持っていく。赤字にしないっていう風に持っていくのがグッズなんですね。なので、売り上げとして大事というよりは、地方でツアーを行っていく上で大事なのがグッズの売り上げなんです。このグッズの売り上げがないと地方にツアーで行きにくくなるし、演出にお金をかけられなくなるんですね。東京での演出だけこだわるわけにはいかないでしょう?平均して同じ演出をやりたいわけだから、演出規模を抑えなきゃいけなかったり、いろんなことを考えなきゃいけない。弊害が出てくるわけですよ。」

https://www.tfm.co.jp/lock/sakana/index.php?itemid=9326&catid=17


私はライブチケット買うのも、グッズを買うのもどちらもアーティストにお金が入るから、どちらにお金を使っても大きくは変わらないと思っていました。
地方の中規模会場でも、チケットがSOLD OUTすれば間違いなく黒字になると思っていました。
大都市圏を中心にライブをするのは、集客力がある場所でないとチケットがさばけないからだと思っていました(この点が完全に間違っているわけではないと思いますが)

でもそうじゃないんですね・・・

今回、復活ライブに合わせて発売された男闘呼組のグッズが多種多様で少し金額が高めな設定なのは、その売上を赤字が予想される会場であっても、全国の各地域でライブを開催するための原資にする必要性が、少なからずあるからなのだと理解しました。
当たり前ですが、ライブチケット料金設定にもグッズの価格設定にもちゃんとそれなりの理由があったんだなぁ・・・と思いました。
グッズの種類が多いのは、久しぶりの記念すべきLIVEを華やかに飾るために大きな花火を打ち上げたくらいにしか思っていなかったので。

田舎育ちでライブに行く機会が極端に少なく悲しい想いをしてきた経験から、この1年間でできるだけ多くの道府県市町村でライブをしてほしいと願っています。

そのために、ほんの僅かでも自分にできることがあるんだなと。
でも・・・繰り返しになりますが、予算は有限。
予算と睨めっこしながら、「何が欲しくて何を買えるのか」を考えて厳選して・・・そこは変えられないと思います。

誤解がないようにお伝えしたいのは、この記事で皆さんにグッズをたくさん買って!と訴えたいのではなく、少しお高めに価格設定された背景にはこのような事情があったのではないかと推察しました、ということなのです。
(既にご存じの方には「釈迦に説法」的な記事となり申し訳ありません。)

買えるものなら買ってるよ、色々事情があるんだよ、と皆さん思われていると思います。

私も買えるものなら全部グッズを買いたいです(笑)
これからグッズでどれを買うか迷った時、判断基準を少しでも利益率が高そうなグッズ(彼らの利益額が大きくなる方)を選ぶことに決めました(笑)

今回はなるべく多くの地方都市でライブを開催してほしいという視点で書きましたが、活動期間を1年に限定せずに継続するためにも、グッズ売上は意外と重要なファクターなのではないかという気がしてきました。昔から彼らはライブを中心に活動したいと考えていると思いますので(こちらは完全な憶測です)

購入予定だった「オトコグミ」は1種類(ピンク)から2種類(黒も)に変更しようと思います

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グッズにまつわるお話” に対して5件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    そうなんですね!
    全国ツアー、やって欲しいです(^^)
    地方なので。
    グッツ、迷ってるの追加しようかな。
    情報ありがとうございます(^^)

  2. ぱるるん より:

    グッズ売上げはアーティストにとって
    とても重要で、活動を支える為の資金になります。なので最近ではアンコールの際に
    ツアーグッズを身に着けて登場して、
    少しでも購入してもらえる様に努力してくれています。
    古いグッズを身に着けてLIVE行って古参アピールするよりも、新しいグッズを着けている方が喜ばれると思います。
    私はLIVE行く時に最低でもTシャツとタオルは、その時のツアーグッズにする様にしています。

  3. まめ より:

    大変興味深く読ませていただきました。
    末永く応援していくにあたって、とっても
    大切なお話ですね、ありがとうございます!

  4. Yo より:

    なるほどですー。これまでなーんにも考えず欲しいもので買えるグッズを買ってましたが、これから選ぶ時はグッズ販売の裏側も考えながら選べて楽しくなりそうです。

  5. ロー より:

    はじめまして。ライブハウスによくいくので、長く活動してほしいバンドはなるべくグッズや音源を会場で買うようにしてます。

    小さい箱で、リーズナブルなチケット代で最高のパフォーマンスをしてくれるアーティストに、「また来いよ、また来るからな」と思ってもらうために。

    ヒロトとマーシーのいるザ クロマニヨンズなんて、毎回黙ってツアーグッズタオル掲げる時間が数分あります。
    ただただみんなで黙って掲げてます。コロナ禍なので、客は勿論何故か演者も黙って掲げる。最早お約束です。

    グッズに関しては、古参アピールも悪くないと思います。ライブ会場で色んな種類の色んな時代のライブTシャツやタオルを見るのは結構楽しいです。

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