台風ではないけれど、大雨を中国・四国地方が襲った週末。皆さんのお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。

高松ライブの開催された2023年6月30日は、男闘呼組の活動休止となって30年目のmerorial dayでした。

当時どれくらいの方たちが、悲しみの涙にくれたことでしょうか。30年という気の遠くなる時間を経て戻ってきた4人は、昔からのかっこよさはそのままに、メンバーに対して、ファンに対して、そして周囲の方たちに対して優しい気遣いを欠かさない魅力的な大人になっていました。

ステージ上の4人を見つめ男闘呼組の曲を聞いている時間は、当時の自分にタイプスリップする瞬間でもあります。自分が何者なのか、何者になれるのか、不安だらけだった十代でしたが、希望だけは捨てずに前を向いていた記憶があります。思い通りにならない現状に、世の中にの不条理に、子供ながら腹を立てていました。そんな時は、男闘呼組の曲が自分の中での支えでもありました。

1989年は6月28日は「男闘呼組二枚目」がリリースされた日でした。松山でも高松でも、セットリストにこのアルバムからの選曲が多かった気がするのは、きっと気のせいではないはず。

当時、初めてこのアルバムを手にして、1曲目のBurn itを聞いた時の高揚感が忘れられません。二枚目も言うまでもなく男闘呼組の最高傑作の曲がずらりと並んでいるアルバムですが、歌詞が自然と刷り込まれるほど聞いたこのアルバムは、どの曲が来てもいつも一緒に歌える曲ばかりです。ライブでは当時の音をできる限り忠実に再現してくれるのでなんの違和感もなく楽しむことができています。

そしてRockon Social Clubから新曲がリリースになることが発表され、いち早くライブでお披露目となりました。これから夏の陣(7月のライブ)はこの曲を引っ提げて全国回るよ、というようなことを和也さんが言っていましたので、配信が開始される前にライブに参加される方はきっと聞くことができると思います。

そしてもう一つ。

健一さんが支援していたウクライナの友人の仲間がお亡くなりになられたようです。健一さんはそのことをみんなに伝えようとしましたが、言葉にならず・・・行間から状況は伝わりました。その彼のために、特別に「眠りにつく前に」が演奏されました。鎮魂歌となったこの曲を聞くのは、1988の党委きょうでの追加公演の時以来でしたが、また全く異なる風景に見えました。

彼らのプロジェクト「Don’t worry」にもつながる話ですが、自分の意志とは全く関係のないところで命を落とすことになってしまった人たちがいる一方で、自ら命を落としてしまう人がいる現実。絶望に堪えかねて命を絶っていしまう人には、つらいことがあってら逃げていいんだよ、生きる方法は結構たくさんあるものだよ、と伝えてあげたいです。死んでしまう勇気があるのなら、その勇気を生きることに賭けてほしい。どうか一人で抱え込まないで。今生きていられるということは奇跡的なことなのだから。

男闘呼組のライブに参加する度に、人間の生と死について必ず考えてしまう時間があります。それは健一さんがいつもみんなに呼びかけてくれていることだからなのだと思います。過去のつらい出来事を思い出してしまう人もいるかもしれませんが、自分が生きていることの意味を見つめる大切な時間になっています。

呼人さんもおっしゃっていましたが、こんなに人を幸せにできるロックバンドは他にいないと思います。こんなにも素敵な夢をいつもいつも見させてくれて、感謝以外に言葉はありません。



新曲「THE FIGHTER」の紹介をした時の様子です

和也「1993年6月30日、男闘呼組は突如活動休止を発表しました」

耕陽「ごめんなさい」

健一「でもそれがあって、30年後、こうしうてみんなでやれてるんだから」

昭次さんは最後の挨拶で、自分たちの勝手で自分たちのせいで、活動休止してしまったけれど、30年もみんなが待ち続けてくれたことが本当に嬉しいです。と涙しながら話していました。



高松1部セットリスト

1.ジャニーズ A GO GO
2.ルート17
3.CROSS TO YOU
4.Party
5.Burn it
6.翼なき疾走
7.STAND OUT
8.TIME ZONE
9.秋
10.DAYBREAK

アンコール

11.FOXY LADY
12.Rolling Thunder Baby
13.THE FIGHTER

高松2部セットリスト

1.ジャニーズ A GO GO
2.Rockin’ my soul
3.Rollin’ in the dark
4.赤ちょうちんでくらせ
5.YO-YO
6.眠りにつく前に
7.STAND OUT
8.TIME ZONE
9.秋
10.DAYBREAK

アンコール

11.FOXY LADY
12.Rolling Thunder Baby
13.THE FIGHTER
14.パズル

Loading